光線器を使って、いざ使用する前に、知っておいた方がよいのが当て方と注意点、そして陽性反応です。
光線は一回だけ使うというものではなく、継続して使うことで効果をあげるものなので、あらかじめ知っておくことで安心して行うことができるでしょう。
①素肌に直接当てる
光線は素肌に直接当てます。
洋服や下着は脱いで、直接、素肌に当てます。一部の波長が遮られますと、効果が半減する恐れがあります。
②垂直に当てる
できるだけ、当てたい箇所に垂直に当たるようにする。
これも、そのほうが効率的だからです。
③皮膚が弱い方は要注意
皮膚が弱くて、水ぶくれしてしまった。という人がたまにいます。
この場合は赤外線系の長い波長を足裏に当てるだけにして、まずは、それだけにしましょう。
だんだん体が慣れて、肌に当てても、問題なく当たれるようになります。
④水分補給もしっかりと
長時間当てる時や保温(カバーで密封して行うなど)をする場合は水分の補給をしながら継続します。
⑤熱中症に似た症状に注意
汗の出にくい人などで、頭痛、めまい、吐き気など熱中症のような症状が出た時は、いったん当てるのを一時中止して横になり足の甲や後頭部などにを濡れタオルで冷やしてください。15分ほどで症状はなくなります。
⑥化粧は落としましょう
顔へ当てる時は化学反応を避けるためにも化粧を落としてから行います。
⑦乳児は光を見ないように
乳児はお母さんが抱っこした状態で直接光を見ないようにして行います。または、子供が眠っているときに当てます。
こんな時に当てましょう
⑧目は閉じる
顔や目の場合、必ず目を閉じて当ててください。目を開けたまま光を凝視していると角膜に炎症をおこす恐れがあります。
もし炎症を起こした時には、目をつむって赤のカーボンで40センチぐらい離した距離から当ててください。
人により時間差はありますが、目がすっきりするまで当てましょう。
⑨火災の危険があるので注意
光線機の発光部を下に向けると火災の危険がありますので厳禁です。
必ず水平を保って当てます。
⑩燃えやすいものは着用しない
当ててる間は、化繊のようなヒラヒラした燃えやすいパジャマなどの使用は危険です。
⑪カバーは防炎加工のものを使用
保温して当たる時(カバーの中で行う)は防炎加工の布を使用します。
*お医者さんから日光を避けるように言われている方には光線をおすすめしていません。お医者さんと相談しながら行いましょう。
陽性反応については多くの人が知っているかと思いますが、とりあえず箇条書きにします。
1.痛みが増す
局所血流亢進による一時的症状です。この場合光線器の距離を離して続けると痛みは緩和されます。
2.疲れが増す・身体がだるい
光線は血流を促進させるため相当のエネルギーを消耗します。特に病気で運動できない人ほど多くこの陽性反応が出ますが、身体もだんだん血流の良さに慣れてきます。
3.発疹が出る・発疹が増す
普段日光に当たらない人や体質によって光線照射により皮膚の部分にかゆみや発疹が出ることがあります。継続しているうちになくなります。
4.かゆみが増す
特にアトピー性皮膚炎の人に多く見られ、身体が温まると一時的にかゆみが増します。毛細血管の拡張とともに楽になります。
5.痰・せきが増す
気管支炎・ぜんそくの光線療法は局所の毛細血管を拡張させ、硬く張り付いた痰をやわらげ、排出しようとする働きが増すための症状です。
6.熱が出る
風邪などの病気で特に微熱が長引くような時、発熱機能が促進され一時的に上昇することがあります。
7.頭痛・めまいがする
毛細血管の血流が悪く、汗をかきにくい人で、布などで覆いをした状態での全身に当てた時に軽い熱射病状態がたまに見られることがあります。。数回の継続で発汗作用が活発になると、そのようなことはなくなります。
*こういう場合は一度光線をストップし、後頭部や足首に濡れたタオルなどをつけたり、水分補給するようにしましょう。
8.生理が早まる
内分泌機能の亢進に伴い、生理が10日前後早まる場合があります。
9.排膿が増す
紫外線の効果で喰菌力を増した白血球が化膿性菌と共に死滅したものが膿です。それが増えるということは菌がなくなる前兆です。また免疫機能の亢進で不要の物質と化した膿は体外に排出されるためです。
こうした陽性反応は悪化ではありませんが、事前に知っておかないと不安になるものです。
継続しているうちに楽になります。副作用はありませんので、不安にならずに、安心して続けてください。
いかがでいたでしょうか。
当て方や、使い方を間違えてしまうと、火災などの重大な被害も起きかねないので、使用する際は、正しい使い方で行うように注意をするようにしてくださいね。
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